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生徒の声

Newsletter70号 高校Ⅲ年生の感想文

70号記念、おめでとうございます。拝読していて、つくづく英語教育をはじめとする外国語教育が、必然的に日本教育との共鳴性を持つことに確信を抱きます。日本が日本であるためには、日本とほかの国を特徴的な点で差別化し、それを他の国の言語で的確に、その本質を述べなければなりません。それには同時に日本という概念の本質を理解していない限り、2つの車輪が回らないということです。
個々人についても同様で、英語が話せなければ自己の本質を国際社会においては語りえず、また自身の根幹を成す心情や思想や行動原理が存在しない限り、他の文化空間において自己を確立することは不可能です。「英語だけできる人」でも、「自分の意見だけある人」でも、グローバルな人間にはなれないでしょう。この2つの教育のうちどちらか1つでも欠ければ、それは個人と国家の鎖国化を推し進めることにつながり、今後グローバル社会において致命的な欠陥を引き起こすと思います。
さらに、あらゆる方々の寄稿された文章を読んでいて思うのは、学ぶことと日本の教育システムが同値でない、端的に言えば、日本の教育システムには「考えさせること」が決定的に欠如しているということです。
学習する範囲を決定してそれをノルマとして考え、それで学習と呼ぶのであれば、学習の欲求領域は、義務の域を決して出ません。ひいてはそれが社会に出たときの前進性・向上心に決定的な影響を与えます。自分の学習も、日ごろから大きな観点と、明確な視野を元にしてやりたい、と常々感じます。・・・といいつつも、目先の大学受験のことが気になる年になってきました。焦点の合わない勉強に矛盾を感じ、そのたびに理由を探し求める自分と戦いつつ、今日も机の前に座っています。今はやるべきことをやるときです。