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生徒の声

Newsletter82号(東京大学に合格した卒業生レポート)

長い間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

HATANO ENGLISH HOUSE(H.E.H)で学んでいなければ今の“志”はなかっただろうし、それは今後の生き方にも影響しただろうと考えると、本当にたくさんのものを頂いたなぁ、と感謝の気持ちでいっぱいです。来年度は予備校での修行となりますが、一年後、よい報告が出来るように頑張ります。

約15年間、大変お世話になりました。たくさんのことを学ばせて頂きました。今回はその中でも特に大きなもの二つについて書かさせて頂きます。
まずは、当たり前ですが英語力です。私は高校では管弦楽部と放送部に入っていました。部活が大好きであまり勉強時間を取っておらず、成績もとびきりいいというわけでもありませんでした。しかし、2年生の秋に先生に受験を勧められたのは、当時からすれば雲の上の存在の大学でした。理由を聞くと、上達に時間がかかる英語が得意科目だったからだそうです。短期間で他の科目を伸ばし、受験することが出来ました。結果は不合格でしたが、もう一年頑張ろうと思えるくらい学力を伸ばすことが出来ました。

グローバル化を当然とする領域が広がるなか、英語(外国語)はほとんどの大学の入試で必要とされています。ひとつの言語能力ですから、伸ばすべき力も上達のための取り組み方も様々です。試験科目という観点で見ると、国語のように核を捉えるコツを掴むことや社会科目のように暗記することですぐに得点に反映されるわけではなく、点数を上げるのに時間がかかります。実際、英語の得点をのばす時間が足りないからと第一志望の受験を諦めるよう諭された友達もいます。私がH.E.Hで学んでいなかったら、英語が得意科目ではなかったら、おそらく志望校は違っていただろうし、従って学力の伸び方ももっと小さかっただろうと思います。

もちろん、小さい頃から英語を学んできてよかったと思うのは受験に絡んだことだけではありません。それに、受験科目の一つとのみ捉えて学ぶ英語はきっと楽しくありません。英語学習のエンジンは、コミュニケーションの幅が広がることと新たな学びがあることにあります。新たな学びとは、言語学習を通してその言語圏の人のものの見方や考え方を学ぶことです。グローバル化が進むなか相互理解は共存に欠かせないものですし、また機械翻訳が発達してもそれを用いて新たなものの見方・考え方を体得するのは難しいと思います。

H.E.Hで学んだもうひとつの大きなことは、“志をもつ”ということです。この大切さは自分の進路を考えるたびに痛感しました。私にとっての志は人生の道標のようなもので、達成するための経験を集めようとするうちに、自分を高めることにずいぶん意欲的になりました。特に高校生になって、自分の能力で確実に処理できる範囲を超えたことをいくつもやろうとしてきました。痛い目を見ることもたくさんありましたし、上の立場にあるときには馬鹿で無責任に見えたはずです。反省もたくさんありますが、それらの経験を通して私は自分の成長を自覚しています。そして経験は、確かに志達成の糧となるはずです。

Newsletterに文章を寄せるのは最後かもしれないと思うと、少しつっこんだ文章になってしまいました。そして、これまでのNewsletterの感想文は、自分の意見を伝える貴重な機会を定期的に与えていただいたのだと気付きました。

他にも、スピーチコンテストを通して人前に立って発信することへの免疫がついたこと、グローバル化がどんどん進むと言われるこれからの社会にあまり不安を感じずにいられること、マナーに始まる“人として”の成長の材料をたくさん得ることができたこと…。HOUSE生であることで学べたこと、得たものは数えきれないほどあります。大人になって気付くこともたくさんあると思います。

それらをくださったH.E.H.の全ての先生方、また約15年間HOUSEへの送迎やスピーチの練習など支えてくれた家族に感謝して、卒業のレポートとさせて頂きます。


※彼女は初心を貫いて今春(2020年)、見事に東京大学に合格しました。