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生徒の声

Newsletter82号(高Ⅲ生英国研修ツアーの感想文)

今回、英国研修ツアーに参加させていただいたのですが、初めは不安なことだらけでした。食事や環境のことはもちろんですが、治安については、日本でもBrexitやフランスでの黄色いべスト運動などのニュースを見ていたので本当に行って大丈夫なのかと心配していました。しかしいざ行ってみると思っていたほど治安も悪くなく、全員が安全に快適に過ごすことができました。
今回のツアーのほとんどの日程を占めていたイギリスでは、私は本当にたくさんのすばらしい出会いと最高の経験をすることができました。中でも、私の将来の夢である建築士として長年イギリスで働いていらっしゃるH.E.H.の卒業生の方との出会いは、私が改めて進路を考え直す素晴らしいきっかけになりました。現地では他にも、Lemon先生をはじめ、本当にたくさんの方にお世話になりました。本当にありがたいと思うと同時に、波多野先生がこれまで築いてこられた人間関係の偉大さを改めて感じました。
Londonではこのような素敵な方々と出会いながら、観光スポットをほぼ全て見て回り、ロンドン大学やケンブリッジ大学などにも行き、非常に刺激の多い日々を過ごしました。私たちは今回12時間かけてイギリスに行きました。寝ていたらあっという間かと思っていましたが、座ったままでは快適な眠りもできず、足も伸ばせず、見たい映画も6時間を過ぎたあたりで見尽くしてしまい、退屈過ぎました。そのこともあって、イギリスに着いた後みんなで「飛行機いやだ。帰りもと思うと気が重くなる」といった話をしました。しかし、長州fiveの藩士たちは、三ヶ月かけて命の危険と隣り合わせの状況でイギリスに渡りました。これがどんなに大変で偉大なことなのか、そして、私たちが今どれほど恵まれた環境にいるのか、自分のフライトを通して痛いほど気付かされました。London(特にロンドン大やその付近)では、そんな偉大な彼ら長州fiveの石碑や実際に彼らが歩いたところにも行き、歴史を肌で感じました。私はこの見学を通して、長州fiveのような偉大な人々を輩出した山口に住んでいるということを誇りに感じました。地震がないため、昔の建物が倒 壊するなどの心配がないことで昔のままの姿を保っている数々の美しい建築物に毎日感動しながら4日間の充実したLondon研修はあっという間に終わりました。
London研修が終わったらいよいよTorquayでのホームステイです。事前にホームステイ先とやりとりはしていたものの、初めてのホームステイだったので不安もありました。私を迎えてくれたのは小さい子ども二人を含めて5人家族の家庭でした。家は大きくて綺麗でホームステイで来た人用の素敵な部屋がありました。
初日から家族のみんなが温かく迎えてくださって、会話も弾み、すぐに家族の一員になることができました。ホストファザーは仕事が忙しい中、家の中で出会うと必ず優しく声をかけてくれました。ピザやピラフなども作ってくれました。ホストマザーは仕事や子どもの世話をしながら、毎日おいしいごはんを振る舞ってくれて、私たちと話す時間もちゃんと作ってくれていました。10歳のホストブラザーは勉強熱心で日本に関するさまざまなことに興味を持ってくれる、優しくて素直な子でした。4歳のホストシスターは、自分が飼っている魚やパズル遊びなどさまざまなことを一生懸命私たちに教えてくれました。たった一週間だけなのにお別れの時はカードを書いてくれて、みんなが寂しがってくれました。帰国後、ホストマザーとのやりとりで「いつでも来ていいよ」や、「子どもたちがまだあなたのことを話しているよ」と聞いたときは本当に嬉しかったです。本当に素敵な家族に出 会うことができました。また必ず会いたいと思っています。
ホームステイ中に出会ったのはホストファミリーだけではありません。私たちはホームステイ中KAPLANと言う語学学校に通いました。語学学校なので先生以外は全てイギリス以外の人でした。おかげで、サウジアラビア、ロシア、イタリア、トルコなどたくさんの国の人たちと仲良くなることができました。学校のみんなは英語がとても上手でついて行くのに必死だったこともしばしばありましたが、一部の賢い人たちだけが活躍できるものだと思っていた”世界”を身近に感じることができ、視野を広げることができました。KAPLANでは授業の他にアクティビティーもたくさんしました。そこでも面倒見が良くて優しい担当者との出会いがありました。彼はとてもフレンドリーで私たちの安全にも常に気を配ってくれていました。私は彼のおかげでアクティビティーを人一倍楽しむことができたと思っています。機会があれば彼にもまた会いたいです。アクティビティーにはアルジェリアからの集団も一緒だったので聞いている音楽の曲風の違いやファッションなどの文化の違いを身近に感じることができ、とても勉強になりました。
また、私たちがホームステイをしたTorquayはロンドンとは少し雰囲気が違い、イギリスのリビエラと称されるほど大変美しいところでした。山肌には白くて大きな家が建ち並び、平地には商店やカフェがあり、美しい海もありました。私たちの周りではよく見かける大型ショッピングセンターやカラオケなどはなく、とても小さな街でしたが、街ゆく人はみんな幸せそうで、街全体の時間がゆっくり流れているように感じました。私はそんなTorquayが大好きになり、ホームステイ中、学校が終わった後は毎日友達とTorquayの街を散歩しました。Torquay最終日に友達二人で見た海岸と夕日の美しさは今でも鮮明に覚えています。
Torquayで最高の思い出を作ることができ、ツアーも終わりに近づく頃、私たちはパリに行きました。パリに行く上で初めに驚いたのはパリ行きの飛行機がプロペラ機だったということです。私は今も旅客機としてプロペラ機が使われていることを知りませんでした。思わぬところで貴重な経験ができて良かったです。いよいよパリに渡った私たちは、短いスケジュールの中でエッフェル塔や凱旋門やルーブル美術館など、たくさんの名所を回りました。パリは名所も多く食べ物は全ておいしかったです。しかし、地域により貧富の差や治安の悪さを感じる場面にしばしば出会いました。地下鉄や街中で多くのホームレスを見かけました。特に私たちが泊まったホテルの周りには移民がたくさんいて、昼間であっても一人での外出を積極的にしたいと思える感じではありませんでした。もちろん明るく挨拶をしてくれる優しい人もたくさんいましたが、スリへの警戒は一日中していました。日本人なら誰もが憧れるところであるパリが抱える深刻な問題を肌で感じると同時に、ヨーロッパやアメリカだけではなく最近は日本も身近な問題になってきた移民問題について改めて深く考えさせられました。
パリ研修は芸術的、文化的だけでなく政治的なことに関しても勉強することができたので、大変意味のあるものになりました。
最後になりましたが、今回、私は本当にたくさんの人に出会い、同時にたくさんの経験と発見にも出会いました。これほど充実した旅ができたのは、波多野先生を初めとする力を貸してくださったたくさんの方々のおかげだと思っています。私は皆さんのおかげで一生のかけがえのない思い出を作ることができました。波多野先生に関しては18日間もほとんど一人で私たちをリードしてくださいました。私は波多野先生ともたくさんのおもしろくて楽しくて充実した思い出を共有できたと思っています。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします

※彼女は今春(2020年)、東京理科大学(建築学科)に進学します。